今回の職場見学は愛知県の福祉工房あいちに行ってきました。
福祉工房あいちの加藤源重さんは「三河のエジソン」と呼ばれる方です。
56歳の時利き腕の右手を機械に巻き込まれ、
親指の付根1cm程を残して他の指をすべて失う大怪我を負いました。
不自由になった右手の補助具の依頼に様々な作業所に行きますが、
どこも「無理」といって取り合ってくれません。
それならば自分で作ってしまえということで制作活動を始めました。
見せていただいた補助具には驚かされるものばかりでした。
障害を負っても残されたわずかばかりの能力を使えば
ご飯も食べられるし、服も着ることができる。
一つの補助具を制作するため誰もが思いつかないようなアイデアひねり出し、
また本当に使いやすくするため、何度も何度も改良を加えていく。
そんな作業の工程を一つ一つ熱心に教えてくださいました。
「どんなに困難なことも必ず道はある」
その言葉の重さを感じた見学会でした。
写真は段差を乗り越える車いすです。
車いすは前輪が小さいため、自身では段差を越えることが容易ではありません。
前輪の間に器具を取り付けると段差も問題なく登ることができます。