愛知県にある「福祉工房あいち」を見学したAさんの感想です。
職人の加藤さんがご自身の手に障害があり、
どこにいっても自助具を作ってくれるところがなく
自分で自助具を作り始めたと聞き驚きました。
健常者でも何かを作ることはなかなかできないのに
加藤さんは「できないことはない。あきらめてはいけない」
とおしゃっていたのですごいと思いました。
両手が使えない方でも食事の際に食器を乗せて回転させ、
自分の好きなところで食べられたり、
タオルを絞る機械だったりズボンを下ろす機械や
車いすでない自分で動かし移動できる乗り物だったりと
想像を超えるものがたくさんありました。

その多くが単純ではあるけれど普通では思いつかないもので
加藤さんの発明力とそこからまたより使いやすさを追求した
開発力に驚かされました。
もちろんご自身の経験などもあるでしょうが
なかなかできるものではないと思います。
やはり自分は健常であり、不自由していないから
気がつかないということもあると思いました。
なので、介護の仕事に就くためには相手の気持ち、状況などを
しっかり理解することが大切なんだとあらためて感じました。
そして加藤さんは介護する人の気持ちも考えているんだなと思いました。
「これがあれば夜中に何度も家族を起こさなくていい」
「こうすれば全て自分でできる」
といった言葉も多く聞きました。
これもご自身の経験から考えられたことなんだろうと思いました。
本当に1日驚きの連続でしたし、こういった方や会社がもっとたくさん
できるといいなと思いました。